ビーン・ブーツの再生

カーボン・フットプリントをより削減しながら、さらなる足跡を残すために。

創設者レオン・レオンウッド・ビーンは、容易に再生できるビーン・ブーツを捨てることは無駄そのものであると信じていました。今日、私たちはそれを持続可能性への取り組みと呼んでいます。

メイン州ブランズウィックにあるL.L.Beanの自社工場には、毎年、リソール(靴底の貼り替え)を求める12,000足以上のビーン・ブーツが届きます。特徴的なゴム製のソールは、何年にもわたって荒野を駆け抜けた結果、どのブーツのものもすり減っていますが、アッパーの革はそれぞれのオーナーの足に完全にフィットするかのように、いい具合にこなれてソフトさを増しています。

あるとき、返品先住所のないビーン・ブーツが私たちの手元に届きました。すると数日後、アラスカの荒野から電話がありました。お気に入りのビーン・ブーツを修理できるかどうか、その方は尋ねてきました。私たちは、1917年以来お客様に伝えてきたとおりの返事を彼女に伝えました。もちろん可能です。

早さは無駄を生む

米国内務省によると、アメリカの消費者は毎年少なくとも3億足の靴を廃棄しています。ファスト・ファッションのものは、特に早く消耗することも判明しています。そして残された素材の分解には、数10年かかることもあります。

一方、世界最高のハンティング・ブーツを標榜するビーン・ブーツは、ゆっくりと注意深く、慎重に縫い上げられます。一足のブーツを完成させるために要する時間は最大約1時間半。それだけの時間をかけるから、長持ちするのです。そして、たとえ履き潰してしまっても(私たちでさえ、永遠に続くものは何もないことを知っています)、ブーツを捨てる必要はありません。L.L.Beanに返送していただければ、少額の料金で、交換が必要な部品のみを交換します。つまり、無駄になる素材が減り、消費エネルギーが少なくなり、貴重な環境資源がより多く保存されるのです。

「古くなったビーン・ブーツを捨てないでください。新しいソールを取り付けて、ブーツを新品同様にします」

(メイン・ハンティングシューの1917年の広告より)

ソールの交換は、私たちのソウル(魂)

L.L.Beanのビーン・ブーツ工場には、修理が終わり、オーナーの元に帰る日を待つブーツのパッケージが積み上がっています。オーナーがそうされないことを望まない限り、すべてのブーツ・アッパーは、オーナーの元に戻る前に、清掃、調整、研磨されます。「お客様の一部は、傷をそのまま残すことを希望されます」とブランズウィック工場のジャック・サムソンは言います。 「ただの感傷かもしれませんが、ソールだけ交換してください」そんなお客様が、少なからずいらっしゃるのです。

世界中を旅したブーツ。代々受け継がれてきたブーツ。40年、50年、さらには60年という歳月を通じて愛され続けてきたブーツ。そのどれもが、オーナーの2番目の肌のようにフィットする、かけがえのない存在です。

私たちは自分たちが縫い上げたブーツに誇りを持っています。だから、これらのブーツを再生し、アウトドアやぬかるんだトレイルでの新たな冒険で活躍させることは、わたしたちの使命です。

何年後かに、またこのブーツたちに再会できる日を楽しみにしています。

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