Masa Suzuki――大西洋横断、たったひとりの挑戦

L.L.Bean:「ミニ・トランザット」とは、どんなレースですか?

Masa:簡単に言えば、一人乗りの小型ヨットで大西洋を横断するレースです。全行程は約8,000キロ、日程は1ヵ月以上に及びます。海上では食料の補給やサポートは一切なく、エンジンの使用はもとより衛星通信は禁止。携帯電話さえ持ち込めません。ヨットの操縦だけでなく、天気図の作成から機器のメンテナンスに至るまで、外洋セーリングに関するあらゆるスキルを総動員するレースといえます。ヨーロッパでは外洋レースの登竜門と位置づけられ、40年以上続く歴史ある大会です。

Masa Suzuki――大西洋横断、たったひとりの挑戦

L.L.Bean:IT全盛の今の時代に、衛星通信さえ利用できず、たったひとりだけで挑戦することに、怖さやためらいはありませんでしたか?

Masa:ぼくは誰かと一緒にセーリングを楽しみたいタイプなので、怖いというよりも寂しかったですね。レースというと、他のヨットと抜きつ抜かれつ、競い合っているようなイメージを持たれるかもしれませんが、実際には360°見渡す限り、視界には海しか入らない状況が何日も続きます。レース中は本当に孤独で、何度も泣きました(笑)。しかもオートパイロットの油圧モーターが不調で、それを自力で修理することもレース中におこりました。

Masa Suzuki――大西洋横断、たったひとりの挑戦
Masa Suzuki――大西洋横断、たったひとりの挑戦

L.L.Bean:何を支えに、そういう苦難を乗り越えられたのですか?

Masa:それは妻をはじめ、家族や仲間たちの存在に尽きます。レース中は一人ですが、応援してくれる人がたくさんいることが、どれだけ力になったことか。妻の勤務先という縁で、スピンネーカー(追い風用の帆)のご提供をはじめ、ウエアやギアのご協力をいただいたL.L.Beanにも本当にお世話になりました。ウエアはどれも絶品でしたが、とりわけレインウエアの素晴らしさは発見でしたね。ヨット専用のウエアは防水力はダントツなんですが、透湿性に欠け、長く着ていると疲れが大きいんです。ところが、透湿性が高いL.L.Beanのレインアウターは、ずっと着ていても苦にならないし体力の消耗もおさえてくれました。

Masa Suzuki――大西洋横断、たったひとりの挑戦

L.L.Bean:多少なりともまさともさんの航海に貢献できたのなら、わたしたちも嬉しいです。少年時代からの夢を達成した今の気分はいかがですか?

Masa:じつは次の夢がもう動き始めていまして。今は、2021年6月に開催される「グローブ40」という世界一周ヨットレースに挑戦するための準備を進めています。約10ヵ月、翌年の春まで続く長丁場ですが、今度は2人乗りのヨットで仲間と一緒の航海なので、とても楽しみです。仲間たちにもL.L.Beanを勧めたいと思います。

L.L.Bean:ありがとうございます。まさともさんのさらなるご活躍、楽しみにしています。

Masa Suzuki――大西洋横断、たったひとりの挑戦
ページトップ
に戻る